結城の街並み
本場結城紬のふるさと結城市は、都心から約70キロ圏にあり、茨城県と栃木県の県境に位置し、中世時代この地を治めた結城 氏が作り上げた城下町の街割がそのままの残る歴史のある街です。
結城氏の菩提寺など古くからの寺社が多く、また商店街にはかつて県西随一の商業都市として繁栄したあかしともいうべき蔵造りの建物が散在し、落ち着いた風情をかもし出しています。
また、JR結城駅前は結城の南北をつなぐメルヘン橋や図書館を核とした複合施設「結城市民情報センター」など新しい建物のある現代的な空間となっています。
名所・旧跡
中世時代にこの地を治めた結城氏の歴代当主は、仏教に深く関わり、開かれた寺院も多く今なお寺の多い町として知られています。
また、市内山川地区には平将門の守本尊とされる不動明王を本尊とし、毎月28日に縁日が開かれる山川不動尊や、天保の改革で知られる水野忠邦の墓もあり、豊かな歴史のまち結城には、それを物語るさまざまな文化財、幾多の史跡が今も伝わります。
見世蔵(みせぐら)
江戸時代末期、結城は水運輸送ルートの拠点商業都市としてにぎわっていました。その当時の経済的な繁栄は市街地に点在する蔵造りの建物にみることができます。
市内には見世蔵が31棟残っており、結城紬の卸問屋や味噌、酒の醸造蔵など今でも利用されているものもあります。